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2010.12.28

今更ながら1Q84

『1Q84 Book 3』村上春樹・著

を今日、やっと読みました。

1と2は去年の発売からそう経っていない頃に読んだのですが、
どうも要領を得なくて(そこが特徴なのですが)しばらくモヤモヤしたので
3は手を出さずに、タイミングを失ったままで。

2の終わり方も「終わり?」って感じでしたが、
3もまだまだ続きそうな終わり方をしていますよね。

前よりは、前後関係が分かってきた感じがしますが…。

分かる部分もあるかもしれない。
でも、分からなくて良い気もする。

主題が何だ、ストーリーが何だっていうレベルから浮き出たような作品。
全体はモヤモヤとしていて、読後は良くも悪くもない曖昧な脱力感に襲われました。
でも、細部の、
例えば煙草についてとか、食べ物とか、どんな洋服を着ていて何を聴いているのか、
東野圭吾さんあたりの小説ではあまり気を使われていない(と思われる)そう言う細かい部分は目に浮かぶようでした。
だから、余計に話の筋を説明しにくいことがもどかしい作品。

ある意味でとてもリアルさを感じます。
別の意味で非現実的です。

読み始めたら止まらないのは、止めたら居心地が悪そうだから。
今日読めたのは、宙に浮かんだ雰囲気をなんとか受け止められそうだったから。
タイミングを、選ぶ作品かもしれません。
Book1からもう一度読めと言われたら、躊躇しそうです。
答えがない問いを植え付けられそうで。

村上作品って、そういうものが多い気がします。
数えるほどしか読んでいないのですが。

Book4が出たら、私はまたそのうち、しかるべきタイミングで一気に読むと思います。
たぶん、一応の完結を見たいから。
それは積極的な動機なのか、消極的なのか…。

現代文学で春樹ワールドを研究している人のその精神力はどうなっているのだろうと首をひねる午後でした。

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